アキ、イズル。

2020.09.16 Wednesday

アキ、イズル。

 

 

 

きのうまで、何も、聞こえなかったはずなのに、

 

今宵の静寂は、秋を告げる虫たちの音に、つつまれている。

 

いったい、どこに、隠れていたのだろう。

 

不思議だ。

 

本当に、不思議だなぁ・・・

 

 

 

日常

2020.09.11 Friday

にゃんだ遊園地

 

 

 

最近テレビで 時折見かける「無印良品」のCM
すごく、いいなぁ・・・

 

なんの台詞も テロップも入らないけれど、
だからこそ、ものすごく、伝わってくる。

 


何気ない 穏やかな日常が、
どうか一日も早く、戻ってきますように。

 

 

 

コアラの親子

2020.09.05 Saturday

コアラの親子

 

 

コアラの親子と、キャンプする夢を みた。

ただのコアラじゃぁ、ないよ。

おすもうさんみたいに、とびっきり でっかいの。


どうやら、夜らしい。

たき火の灯りが、ぼぅっと、辺りをオレンジに照らしてる。

 

コアラパパは、たき火の番人。

薪をくべる その両腕には、普通サイズのコアラの子どもたちが

2匹… いや3匹。ぎゅっとしがみついて、ぶらさがってるんだ。

 

それでもコアラパパは、全然へっちゃら。

今にも「しこ」を踏みだしそうなくらい、どっしりした構えで、

悠々と、薪を くべつづけてる。

 


あ、コアラパパが、こっちを見た。

まるでお地蔵様みたいに、慈悲深い目をして、私をじっと、みつめてる。


たき火は音もなく、ただ、気配だけが燃えている。

オレンジに照らされるコアラパパは、ますます神々しい。

 

ああ、なんて、美しいの…


吸い込まれるように、私はコアラパパを みつめている。

 

 

これは写真に撮らなければ!

突如思い立ち、あわててカメラをかまえる。

コアラパパは黙ったまま、私をじっと、みつめてる。


絶好のシャッターチャンスだ!

この上ないほどのカメラ目線に、思わず息をのむ。

 

にもかかわらず、暗がりの中なもんだから、

なかなかピントが合わない。

 

ジージジジ…… ジッジッジ… ジーーーッ

 

シャッターを半押しするたびに、

オートフォーカスゆえの、悲しい音が響く。

 

結局私は、満足いく写真を撮れないまま、夜が明ける。

 


コアラの子どもたちが、コアラパパの腕から離れ、朝靄の中を遊びまわっている。

 

なんて不思議な、愛おしい瞬間だろう。

 

写真は撮れなかったけど、私はこの光景を、決して忘れない。

 

そう、胸に誓った。

 

 

コアラだっこ

 

 

 

燃ゆる

2020.08.30 Sunday

燃ゆる

 

 

 

毎日毎日、うんざりするほど 暑い。

 

仏壇に飾っている「ひまわり」の花も、だいぶしおれ、

あと数日と、もたないだろう。

 

私は無風の部屋の中で、しばらくじっと、終わり近い「ひまわり」を みつめていた。

 


枯れゆく姿まで、めらめらと、

まるで 太陽のようだな。

 

 

そんなことを思っていた矢先、

あ。なんだか、ゴッホの「ひまわり」の絵みたい。

 

ふと、そう感じた。

 

その瞬間、私の中で、何かが「パチン」と、はじけた。

 


そうか。そうだよ。そうだったんだ!

 

ゴッホが描いたあの「ひまわり」は、

今まさに、私の目の前にある、この「ひまわり」に 他ならない。

 

ゴッホが みつめていたものは、これだったのだ。

 

私は世紀の大発見でもしたかのように、一人興奮しながら、

そう確信した。

 


これを描かずして、何を描く?!

自分の心を奮い立たせ、描いた絵です。

 

 

チッタの黄色

2020.08.21 Friday

チッタの黄色

 

 

 

チッタの命日に、今年も黄色いひまわりを飾った。


一緒にカサブランカのつぼみも入れていたのだけれど、
2日後、驚くほど見事な花を、大きく開かせてくれた。

 

てっきり白いのかと思っていたら、淡い黄色の花色。

黄色は、やっぱりいいな。心が軽く、元気になれる。

 

チッタは、生きてる。私のなかで。
こんなにも、生き生きと。色、鮮やかに。

 

なんだか、うれしくなった。
花はすごいな〜と、つくづく、そう思う。

 

 

 

8月15日の祈り

2020.08.18 Tuesday

8月15日の祈り

 

 

 

目を、ぎゅっと つぶり


祈りの中に 身を投じれば

 

湧きたつ、蝉たちの声。

 

それは、揺るぎなき 生命の叫び。


生きる! 生きる! 命、ある限り。

 

私には、そう聞こえる。

 

 

 

 

わたしの空

2020.07.31 Friday

12年目の夏

 

 

 

この空に、虹の かかるとき

 

わたしは 風となって

 

愛しい魂を 抱き、天を 旅する。

 

虹は 瞬きの中に

 

儚く 消えて なくなっても、

 

この胸に 息づく 温もりは

 

誰が なんと言おうとも、

 

確かなる 真実。

 

想いつづけるとは、つまりは、そういうこと。

 

 

- ぶーちゃんに捧ぐ。12年目の夏 -

 

 

 

拒絶

2020.07.21 Tuesday

この訃報は、到底、受け入れられない。

 

「ご冥福をお祈りします」だなんて、

そんな言葉は、聞きたくない。

 

恐怖にも似た、悲しみ。

 

どうして? なんで!!

ああ、叫びたいくらい。

 

 

その心に、いったい何を、抱えていたのだろう。

 

 

NHKの再放送、録画した。

 

こんなにも、きれいな目をして微笑んでいるのに。

 

なぜ、そんな選択をしなければならなかったのか。

 

信じられない。

 

そんなの、信じられるはずない。

 

次回の予告が、あまりにも、切なすぎる。

 

 

沈黙の叫び

2020.06.27 Saturday

沈黙の叫び

 

 

 

積み重ねられた、赤き肉たち。
じっと冷やされ、整然と、清らかに並ぶ。

 

まるでそれは、あたかも、はじめから肉であったかのように、
人々は肉の沈黙に甘んじ、その叫びを見ようともしない。

 

思いを馳せろ。
それは、かつて、生きていた。

 

食べるために繁殖させ、育て太らせ、そして殺す。
その営みに、誰もが少なからず胸を痛めながら、
そこに潜む残虐性からは目を背け、見て見ぬふりをしている。

 

生きたまま宙に吊るされ、血をたれながし、死んでいく。
その苦しみを、その恐怖を、一度でも考えたことがあるか?

 

恐ろしい作業は、見も知らぬ他人にまかせ、
自分は虫も殺さぬような顔をして、
次から次へと肉を頬張り、飲み込むように、あっという間にたいらげる。

 

毎日毎日、あらゆる肉を食べ尽くしておきながら、

己は誰にも食べられずに済むのだから、人間とは本当にいい気なもんだ。

 

「おいしく食べてくれてありがとう」などと、思っているわけがないだろう。
食べられることを望んで生まれてくる命など、
ひとつとしてない。

 

目をそらすな!

考えろ。考えろ。答え出せずとも。

真実をみつめる覚悟をもて。


すべての人間が、他を食す者すべてが、痛みを抱える義務がある。責任がある。

 

わたしたちが口にするそれは、「食材」などではない。
材料などではない。「命」だ。

 

命の、成れの果て。
苦しみと悲しみ。叫びのかたまり。

 

肉は、沈黙の中にある。

 

 

トカゲの住む庭

2020.06.19 Friday

トカゲちゃん

 

 

 

庭のホオズキがだいぶ伸びてきたので、支柱を立てていたら、

 

その隣に植わっているローズマリーの枝元に、小さなトカゲがいるのをみつけた。

 

 

最初、ものすごい小さなヘビの赤ちゃんがいるのかと思った。

 

けど、よ〜く見たらば、かわいいお手手がちゃんと生えてる。

 

まだ幼い感じの、トカゲちゃん。

 

つぶらなお目目。かわいいな〜

 

 

庭先でトカゲやバッタをみつけると、私は必ず話しかける。

 

「道路に出ちゃぁダメだよ。道路はとっても危ないところだからね」

 

何度も何度も、そう言い聞かせ、

「うちのお庭の中で、安全に暮らすんだよ〜」と、念を押す。

 


この日も幼いトカゲに話しかけること数分。

 

じゃあね。と言い残し、ちょっと他の草花の手入れをしてから玄関に戻ると、

 

ドアを開けようとした瞬間、ササササ〜っと、小さなトカゲが足元を走り抜けた。

 

 

わわ! あ〜、びっくりした。

 

どこ行ったのかしら?と思ったら、玄関脇の植木の陰でじっとしている…

 

 

こりもせず、私は再び、しつこく話しかける。

 

「いい? 道路には、ぜぇ〜ったい、出ちゃぁダメですよ!
道路はとっても危ない所だからね……」

 

 

私の決まり文句を最後まで行儀よく聞いていたトカゲちゃんは、

了解です!と言わんばかりに、


ササササ〜っと、阿吽の呼吸で裏庭へと姿を消したのであった。

 

 


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