こたつの中のお月さま
2020.05.19 Tuesday
こたつをまだ片づけていないのだけれど、
朝・晩、時折冷えると、チロが隅っこで丸まっていたりする。
どこに行ったのかな〜と思い、こたつ布団をまくり上げたら、
もぐりこんでいたチロの目が、まあるくキラリと光った。
なんだか、こたつの中のお月さまみたいだった。
瞬間、チロが野良だったころのことを思い出した。
残暑の夜。
家の界隈を歩いていたチロと一緒に、まあるいお月さまを眺めたことがあった。
懐かしく、胸が痛む。
野良だったころのチロには、どこまでも続く、広い空があった。
私は、空を超えるくらいの、無限の愛情を、注がなければならない。
大切な、大切な、愛しい子。