針拾い

2020.01.31 Friday

針拾い

 

 

確か学生の頃だったか、「針を拾う夢」というのを時折見ることがあり、
それがとても怖かった。

 

床一面に 無数の針が散らばっていて、
それを必死になって拾う夢。

 

針が刺さるのが怖いとか、そういうことではなくて、
「針を1本残らず、絶対に拾わなければならない」という、強迫観念の中に私はいる。

 

 

1本でも見落としたら、とんでもない事態を引き起こすかもしれない。

「誰か」が 怪我をしてしまうかもしれない という恐怖。

 

絶対に、見落としてはならない。1本たりとも。

 

拾うたびに、針が チクリチクリと、汗ばむ手のひらを刺す。

それでも私は、必死で針を拾いつづける。

 

 

ただそれだけの夢だったけれど、これが異様に怖かった。
目覚めるといつも、「ああ、怖かった・・・」と息をついたものだけれど。

 

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