最後の数字

2020.02.01 Saturday

最後の数字

 

 

 

時折見る怖い夢というのが、まだ他にもいくつかあって、
その一つに、「電話をかける夢」というのがある。

 

正しくは、「電話をかけようとする夢」だ。

 

シチュエーションは様々だけれど、
とにかく私は、一刻も早く、電話をかけなければならない。

 

なのに、何度やっても、肝心の電話番号が押せないのである。

 

 

最後の1桁が、どうしても、押せない。


9桁まではなんとかいけるのだけども、最後の数字を押そうとすると、
まるで磁石の同極が反発するときのように、ぐわんっと、指がダイヤルからずれ、拒絶されるのだ。

 

 

焦れば焦るほど、指は絡まり、体も重たくなっていく。

 

ぬかるんだ奇妙な引力が、私を支配している。

 


押すことのできない、最後の数字。

 

ああ、怖い夢。

 

 

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